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ごとう通信

【活動報告】1年生議員から代表選はどう見えたか

 6月4日に、菅直人氏が内閣総理大臣に指名されました。

 私は、今回の代表選で菅直人氏の推薦人になりました。25人の推薦人のうち1年生議員は私と大西健介議員の2人のみでした。今回の代表選の背景に何があったのか、そこには政治家の本質があると思うので、少し背景事情をお伝えします。

 少し前まで「民主党の若手は声を上げないのか」とのご批判をよく受けました。私は、党内幹部に対し辞めるべきと発言するのであれば、自ら離党を覚悟して行うか、代表を倒しにいくか、どちらにせよ相当な覚悟が前提だと考えます。皆様の会社の場合を考えてみてください。自分の所属する会社の社長や専務の批判を対外的に行うのは、辞表覚悟で行うのではないでしょうか。

 しかし、代表選だけは違います。いわば党内で唯一公式に認められた戦いの場です。当選2回以上の議員はある程度誰に入れるかの色分けは決まっているので、態度未定が多い1年生143人の行方が結果に大きな影響を及ぼします(民主党の衆参議員は合計423人)。ところが、表立って働きかけをする人がほとんどいない状態が代表選前日(木曜)の昼ぐらいまで続きました。

 自分の1票を入れるだけであれば、それほどリスクはありませんが、表立って働きかけることには政局リスクを伴います。具体的には人事、金、公認です。「人事で干されるのではないか」というのは1年生議員にとってはそれほど深刻ではないと思いますが(当選回数が多い議員にとっては深刻です)、党本部からの交付金がどうなるか、最悪の場合には次の選挙での公認がどうなるか、といったことまで考える必要があるのです。

 玄葉光一郎議員によれば、国会議員は選挙、政策に強いだけでなく、政局にも強くなければなりません。政局に強いとは、何も動くことだけではなく、「動くべきでない時には動かない」との冷静な判断も必要です。1年生議員にとって、「党内で中心となって活躍するのはまだ数年先。当面は次の自分の選挙が大事」と考える方が常識的です。もっとストレートに言うと、人事で得るリターンをほとんど期待できない1年生にとって、金と公認のリスクを犯すのは、ハイリスクローリターンでしかない。だから、今回の代表選で動いた1年生議員は少ないのです。

 しかしながら、私は、4年前の私の衆院補欠選挙の選対本部長として、それまでの補欠選挙とは比べものにならない運動をして頂いた菅直人氏には大変お世話になっています。代表選の構図が見えた木曜午後より、菅総理を誕生させるべく、何人かの同志とともに1年生議員143人に対し積極的に働きかけを行いました。ハイリスクローリターンでも、立ち上がる志ある同志も何人かはいるのです。彼らとは今後もずっと行動をともにすることでしょう。

 また、これまでほとんど話もしていない1年生議員も多かったのですが、今回の代表選での働きかけを通じて、たくさんの議員と親しくなれました。立場上、樽床候補を応援せざるを得ない方でも、互いの立場を理解した上で本音の話ができる、そんな政治家同士の関係をたくさん築けました。政策論議は評論家でもできますが、このような関係こそ、政治家ならではのものだと思います。
 菅直人という政治家は、3度の落選を経て、たった4人の社民連、新党さきがけ、民主党立ち上げ、自由党との合併、そして政権交代、総理大臣へと駆け上がりました。村山富市首相以来14年ぶりの世襲でない総理大臣。お金がなくても意志の強ささえあれば総理大臣になれるんだということを示しました。カッコいいじゃないですか。久しぶりに政治家がカッコいいと思いました。代表選で勝利した時、私は涙が出ました。代表選で菅氏の勝利が告げられ立ち上がった瞬間のテレビ映像で、菅氏の後ろで私が映っていたようですが、表情がこわばっていたのは実はそんなこともあったのです。

 お金のない菅直人氏が総理大臣に駆け上がる30年の日本政治の歴史は、裏返せば、自民党、田中派的政治、その裏にある政治と金の問題の収縮過程でもあります。鳩山総理・小沢幹事長・小林千代美議員の3つの「政治と金」問題をいっぺんに解決した鳩山総理の英断は、政治と金問題にピリオドを打ったとも言え、リーダーの引き際として歴史に残るものだと思います。

 菅直人新政権では、この歴史の歯車を逆に回してはなりません。また、普天間基地問題をはじめ実行力に疑問符がついた前政権とは違うことを示さなくてはなりません。つまりクリーンで実行力ある政権。菅直人総理ならできます。是非ご期待頂くとともに、私も精一杯支えていきたいと思います。


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