【東日本大震災より巨額】
2025年12月9日、補正予算案を審議する予算委員会の初日に質疑に立ちました。
まず、今回の補正予算額18.3兆円、国債発行額11.7兆円が、東日本大震災の直後の2011年度に組まれた4回合計の補正予算額15.1兆円、国債発行額11.6兆円を超えていることを明らかにしました。今は、こんなに巨額の補正予算が必要な不況でも災害でもなく、物価高対策に絞った補正予算とすべきです。
【基金の金利がムダ】
特に、基金は問題です。例えば、「宇宙戦略基金」は2024年の補正予算で積んだ3000億円はまだ民間企業には1円も支払っておらず、2023年の補正予算で積んだ3000億円ですら2年経った現在でも2593億円がまだ民間企業に支払われていないこと、「グリーンイノベーション基金」は2年間通じた基金の残高最少額が2兆3000億円以上にのぼること、これら巨額の基金が銀行の定期預金で極めて低利な運用益しかあげていないことなどを予算委の質疑で明らかにしました。一方で、基金の財源となっている国債の金利は10年もので2%近くに上がっています。
基金で行っている宇宙開発や地球温暖化対策などの事業自体は有益なものですが、今回の補正予算で基金に積む2.5兆円は国債金利2%だと一年間で500億円、2年間で1000億円の金利が発生します。あらかじめ何兆円もの現金を積んでおくのは金利のムダであり、公共事業のように、民間企業に支払うタイミングに合わせて国債を発行すれば、金利払いを少なくできるのではないかと提案しましたが否定的な答弁でした。
【防衛費倍増は米国言いなり】
防衛費は現在約10兆円、GDPの約1.8%です。米国のヘグセス国防長官は「世界中の同盟国にGDP3.5%という新しい世界基準を満たすよう圧力をかけており、インド太平洋同盟国もこれに追随すると楽観視しています」と発言していることから、アメリカ側から防衛省に対しGDPの3.5%、額でいうと約20兆円に倍増するよう水面下も含めて要求されたことがあるか小泉防衛大臣に質問。10月29日の日米防衛相会談ではそのような発言はないと逃げる一方の答弁でした。
防衛力の増強は一定程度必要ですが、小泉大臣が繰り返した「主体的な判断」で決めるのであれば、3.5%(20兆円=消費税8%分)という米国言いなりの巨額ではなく、日本の財政力を考えた節度ある防衛費増強に止めるべきです。野放図な防衛費増強が防衛増税につながらないか、2026年1月からの通常国会でも厳しくチェックしてまいります。
【同僚議員の質問も支援】
現在、私は幹事長代理であり、予算委員会でも国対役員でもないので、本来予算委員会には直接かかわらない立場なのですが、11月の予算委員会での立憲民主党の質疑内容が今一つだったことから、誰を質疑者とし、何についてどう質問するかまで深くアドバイスすることになりました。幹事長代理はこういった党内の重要特命事項に臨機応変に対応するのも仕事です。
【お米券より中低所得者給付】
例えば、補正予算に「重点支援地方交付金」が2兆円も計上され、そのうち特に食料品物価対策に4000億円、自治体が自由に使えるとされています。
同僚議員の質問で、最も手数料がかからず迅速に全世帯に事実上給付できる「水道料金引下げ」に使えるか聞くよう提案。事前の事務方説明では「使えない」でしたが、黄川田担当大臣は「内閣府に相談してください」とぐらぐら答弁を繰り返し、これを見かねた高市総理が「使える」と答弁。事実上、政府の見解を修正させました。
また、現金給付も可能なのに、なぜお米券や商品券に期限がないとダメなのかという質問をするよう提案、明確な答弁はなされていません。市町村は当惑しており、結局国民の手元に年度内に届くのは難しくなりつつあります。物価高対策としては、中低所得者に一律給付の方が早く、手数料も安く、必要な方に届くのではないでしょうか。
(2026年1月筆耕)