◎相次ぐ無策、先送り
私が理事を務めている政治改革特別委員会では、企業団体献金禁止法案の結論を3月末までに得るとの与野党合意がありました。どういう結論になるにせよ質疑、採決を行うよう求めていますが、与党が審議拒否ともいうべき状況が6月まで続きました。
選択的夫婦別姓も、結局自民党は法案を出すことを断念し、別姓を可能とする立憲案・国民案と、通称使用拡大にとどめる維新案だけが提出され、自民党は採決を先延ばしにし続けてきています。
先に述べたガソリン暫定税率、消費税など物価高対策も含め、立憲民主党は全て具体策を示しているのに対し、自民党の無策、問題先送りが目立ちます。(以降、2025年6月6日現在)
◎コメ不足問題
「米は買ったことがない」と発言した江藤農水大臣が5月21日に辞任しました。発言翌日ぐらいまでは政府与党側は続投の方針だったので、野党国対委員長会談を開いて野党一致して更迭すべきとの方向を確認して、自民党国対委員長に伝達。少し経って「大臣不信任案を出すつもりか」、「更迭しないなら出す」と伝え、ようやく20日夜、更迭を決断しました。
野党が更迭を求めたことで歯車が回り、その後就任した小泉農水大臣による備蓄米の随意契約につながったわけで、コメが足りないという国民の強い声が与野党ともに動かした一例です。
◎党首討論の改革
私は、党首討論を行う「国家基本政策委員会」の筆頭理事、つまり野党の責任者です。これまで各国会一回程度しか行っていませんでしたが、国会改革の一環として、1月から3月は衆参の予算委員会で総理との討論は頻繁に行うので、4・5・6月に毎月1回は行うことで与野党合意し、今国会で合意通り毎月1回実施しました。
また、開催時刻を午後3時からしかやっていなかったのですが、試験的に6月11日には夕方6時から行いました。
(2025年6月筆耕)